Geforceのとは違い、こちらはRaptrというゲーマー向けのコミュニケーションツールをベースにしているので、録画機能以外にもいろいろゴチャゴチャ付いています。
正直、録画機能さえあれば、それで十分なので、本当はもっとシンプルな方がいいのですが、それはまあ仕方ないとして、それよりもその肝心の録画機能が…
リプレイ機能をオンにしていると、時々エラー(ゲームDVRサービスがどうのこうの~)が起きて録画が止まる。
→ついでにゲームも巻き込んで落ちる。
→BF4だと、人気のサーバーは順番待ちで、下手したら十数分かそれ以上は待たされる。
→でも、落ちる。というか、むしろ散々待って、やっとサーバーに入れるぞ!…というところで落ちる。
と、まあBF4er泣かせのソフトな訳で、結局アンインストールしました。
ただ、やはり録画(特にリプレイ機能)は捨てがたいものです。
というのも、一昔前ならまだしも、今では無料のゲーム録画ソフトでもロゴが入らないで録画できる時代(例:ロイロゲームレコーダー)、録画機能だけならそもそも最初っからRaptrにこだわる必要は無いわけで、ではRaptrの優位性は何かというと、ズバリリプレイ機能なわけです。プレイ中、例えばRPGで戦闘機を落とすみたいなファインプレーをしたときに、これまでなら「録画しておけばよかった!」となっていたのがなくなるわけですから、これは非常に便利な機能だと思います。
ところで余談ですが、なぜロイロゲームレコーダーが機能制限なしで完全無料なのかというと…
聞いてみたところ,開発者のお子さんから「パパ~,Minecraftをカンタンに録画して,動画サイトにアップできるソフトないの~?」と聞かれたことが発端だという。つまり,パパが「よっしゃ!」とがんばった結果がロイロ ゲーム レコーダーというわけだ。
お手軽・低負荷・きれいでしかも無料。新登場のPC用ゲーム録画ソフト「ロイロ ゲーム レコーダー」がなかなかすごい件 - 4Gamer.netより抜粋
ということだそうで、何とも微笑ましい話です。
…では、話を元に戻して、Raptrの利点である
・リプレイ機能
・AMD VCEを使ったハードウェアエンコード
上の2つを備えた代替の録画ソフトについてですが、2つ目のAMD VCEについては、OpenEncodeVFWというフリーのVFWコーデックがあったので、これを利用することとして、後は外部コーデックに対応し、且つリプレイ機能搭載の録画ソフトが必要なわけですが、MSI Afterburnerの録画機能に似た機能があったので、これを使うことにしました。
まず、OpenEncodeVFWとMSI Afterburnerをダウンロードし、インストールします。
・OpenEncodeVFW
ダウンロードページ:https://github.com/jackun/openencodevfw
赤枠で囲われた部分をクリックし、zipファイルをダウンロードし、完了後解凍します。
次に、解凍したフォルダ内にあるinstall.batを選択し、右クリックでメニューを開き、[管理者として実行]をクリックします。
このような画面になったら、何か適当なキーを押下し、閉じてください。
これでコーデックのインストールは完了です。
また、同コーデックの動作にはMicrosoft Visual C++ 2010 SP1および、Microsoft Visual C++ 2013が必要です。インストールされていない場合はインストールしてください。
‹OSが32ビット版の場合›
・Microsoft Visual C++ 2010 SP1 再頒布可能パッケージ (x86)
・Visual Studio 2013 の Visual C++ 再頒布可能パッケージ(※vcredist_x86.exeをダウンロードしてください。)
‹OSが64ビット版の場合›
・Microsoft Visual C++ 2010 SP1 再頒布可能パッケージ (x64)
・Visual Studio 2013 の Visual C++ 再頒布可能パッケージ(※vcredist_x64.exeをダウンロードしてください。)
・MSI Afterburner
ダウンロードページ:http://gaming.msi.com/features/afterburner
[DOWNLOADS]タブをクリックし、[Download Afterburner]ボタンをクリックします。
こちらもダウンロードしたzipファイルを解凍後、中にあるインストーラをダブルクリックで起動し、指示に従ってインストールします。
インストールが完了したら、次にMSI Afterburnerの設定を行います。
まず、歯車のマークをクリックして、設定画面を開きます。


基本的に一度設定してしまえば、後は起動しているだけでいいので、「最小化の状態で起動」にチェックを入れます。

スクリーンショットや録画映像に録画中であることを示すインジケータが入るのを防ぐために、「キャプチャした画面ショットや~」にチェックを入れます。

お好みのスクリーンショットキーを設定し、スクリーンショットのフォーマットをpngにします。
保存先も任意の場所を指定してください。


お好みのキャプチャホットキーを設定し、ゲーム開始と同時に自動的に録画が始まるように「Video prerecord」を[auto]にします。
Prerecord buffer limitは[file]横のラジオボタンをクリックし、任意の秒数を設定します。
また、[RAM]横のラジオボタンをクリックし、任意の容量を設定することで、録画中の動画ファイルがその容量に達するまで録画を続けるようになります。
「フレームサイズ」は録画動画の解像度のことです、普通は[full frame(=リサイズせず録画)]でいいでしょう。
「フレームレート」は60fpsに設定します。「ビデオフォルダ」は任意の場所を指定してください。
「マルチチャンネルのオーディオから~」は[stereo mix]にします。

次に録画コーデックの設定を行います。
「ビデオフォーマット」メニューから[VFW compression:not configured]を選択します。

上の画像に従い、ビデオコーデックの設定画面を開きます。

まず、Variable bitrateを25000にします。
次に、「Force key」は録画動画のフレームレート x 10にします。ここでは、60fps x 10で600にしています。
「Quick set」から[Speed]をクリックします。
録画設定別Quick setは以下のとおりです。
・Speed : encodes 1080p at 60+ fps (theoretical max 80+)
60fps以上で1080pでエンコードするとき(理論上では最大80fps以上)
・Balanced : encodes 1080p at 40+ fps
40fps以上で1080pでエンコードするとき
・Quality : encodes 1080p at 30+ fps (can probably do 720p@60)
30fps以上で1080pで録画するとき(720p / 60fpsも恐らく可能)
jackun/openencodevfw · GitHubより抜粋、拙訳
なお、デフォルト設定は以下のとおりです。いろいろいじっていて戻したくなったときの参考までに。
これで設定完了です。が、何故か設定が保存されていない時があるので、最初の画面まで戻ったら、一度閉じて再度起動し、各種設定がきちんとされているか確認することをおすすめします。
■使い方
若干、Raptrと挙動が異なります。というのも、リプレイ機能ではなくPrerecord(事前録画)なので、例えばバッファを180秒に設定していた場合、録画開始ボタンを押すと通常の録画が始まり(※リプレイ保存ではありません)、再度開始ボタンを押すことで再びPrerecordのバッファリングに戻り、指定した録画フォルダには「Prerecord分の180秒 + 録画開始~終了分」の録画動画が保存されるという形になります。
では。
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